ご家族に腎臓病・透析歴がある方へ
ご家族に腎臓病や透析をしている方がいても、必ずご自身に同じ病気が起こるわけではありません。一方、腎臓病には遺伝が関係するものがあり、家族の病名や透析を始めた年齢は重要な手がかりになります。 遺伝性腎疾患が隠れていないか確認し、代表的な多発性嚢胞腎についても知っていただくため、このページをご案内しています。
家族歴は、症状が出る前に腎臓病を見つける手がかりです。多発性嚢胞腎では腎臓だけでなく、脳・心臓・血管など全身の合併症を含めた継続管理が重要です。
ご家族に腎臓病や透析をしている方がいても、必ずご自身に同じ病気が起こるわけではありません。一方、腎臓病には遺伝が関係するものがあり、家族の病名や透析を始めた年齢は重要な手がかりになります。 遺伝性腎疾患が隠れていないか確認し、代表的な多発性嚢胞腎についても知っていただくため、このページをご案内しています。
家族に透析をしている方がいても、必ず遺伝性とは限りません。糖尿病、高血圧、糸球体腎炎など、透析に至る原因はさまざまです。一方で、腎臓病には遺伝が関係するものもあります。同じ家系に腎臓病や透析をしている方が複数いる場合、比較的若い年齢で透析を始めた方がいる場合には、家族の病名や発症年齢を確認することが大切です。
遺伝性腎疾患にはさまざまな病気があります。その中で最も頻度が高いのが、常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)です。両側の腎臓に多数の嚢胞が生じ、年齢とともに大きくなったり数が増えたりすることで、徐々に腎機能が低下することがあります。家族歴、尿・血液検査、画像検査を組み合わせて評価し、すべての方に遺伝学的検査が必要なわけではありません。
腎機能の数値だけを追うのではなく、脳動脈瘤、心臓弁膜症、大動脈疾患、肝嚢胞など、腎臓以外に起こり得る病変も含めて継続的に確認することが重要です。
脳動脈瘤は破裂するまで症状がないことがあります。家族の脳動脈瘤・くも膜下出血歴、原因不明の突然死、高血圧、喫煙歴などを確認し、頭部MRAの実施が望ましいと判断すれば検査を予定します。
突然発症した激しい頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんがある場合は、直ちに救急要請してください。
僧帽弁逸脱症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁閉鎖不全症などに注意します。胸部大動脈瘤や大動脈解離との関連も報告されていますが、全員に一律の画像検査を行うのではなく、症状や診察所見、大動脈疾患の家族歴などに応じて検査を検討します。
肝臓にも嚢胞ができることがあり、肝臓や腎臓の腫大に伴って腹部膨満などが生じる場合があります。
高血圧、嚢胞出血、嚢胞感染、腎結石、慢性的な背部痛などにも注意し、症状や経過に応じて評価します。
尿蛋白・尿潜血、クレアチニン・eGFR、血圧、腎臓の大きさや嚢胞の分布、過去からの腎機能推移を確認します。必要に応じて頭部MRA、CT・MRI、心臓超音波検査を基幹病院で実施できるよう調整します。
多発性嚢胞腎を完治させたり、できた嚢胞を消したりする薬ではありませんが、適応のある方では、腎臓の容積が増える速度と腎機能の低下を抑えることが期待できます。
すべての方が治療対象になるわけではありません。腎臓の大きさや増大速度、腎機能の推移、年齢、合併症などを総合して、治療による利益が負担やリスクを上回るかを判断します。
まず、国の診断基準に基づいて多発性嚢胞腎と診断されていることが前提です。そのうえで、次のいずれかを満たす場合に、重症度基準の対象となります。
いずれの基準に該当するかは、検査結果や画像を用いて難病指定医が評価します。最終的な認定は、申請先の自治体による審査で決定されます。